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    2023年1月より、グループ内の各拠点で頑張る社員の対談企画「chao!」をスタートします。

    今回は、津の街で働く介護福祉士の山口さんと介護職員として働くカドカさんの対談です。

    20240724 001 000349 T0000160 re2 600x400 - 対談企画「chao!」 津の街・カドカさん×山口さん編

     

    ゼロからスタートした介護

    カドカ(以下、カ)自分の国(ネパール)には介護のことがあまりないもんで、ゼロからスタートで、リーダーがここまで育ててくれました。本当にありがたいです。
    山口(以下、や)そう言ってもらえて、泣きそう・・・。確かに、初めは「なぜ、おじいさん、おばあさんはここにいるのか」っていうところからスタートしたね。
    カ 2018年くらい?
    や そんな前か! 入社するまでの3年は日本語学校と短大に通いながらアルバイトで来てたよね。津の街では外国籍の学生を受け入れることが初めてで、私のつたない英語と(カドカ・)マニサさんのつたない日本語で、お互い身振り手振り・・・。それに、マニサさんがまだ自転車に乗れなかったから、施設で練習してて、その間は私が車で送り迎えしてたね。
    カ そうですね。そのころはなんか、よく泣いてました(笑)
    や そう、マニサさんが学生のころはよく注意してたからかな。一時期、私が異動になってマニサさんとユニットが離れるってなったときに「これから誰が私のことを怒るんですか」って言われたくらい(笑)
    マニサさん自身は一生懸命やってて正しいと思ってても、勘違いとか文化の違いがあって、同じ指摘を何回もしてたら𠮟ったり。例えば、提出物の期限の感覚とか「もっと早く言えば手伝ってあげられたのに、なんでもっと早く言わんのー!」って言ったこともあったな。今はきちんと前もって教えてくれています。

     

    20240724 005 000349 T0000160 re 600x450 - 対談企画「chao!」 津の街・カドカさん×山口さん編

     

    驚きいっぱいの異文化

    ―日本で過ごす中で驚いたことや困ったことはありましたか?
    カ ・・・たくさんあって思い出せやん。
    や そうやんなぁ。服装とか違うことあったね。ネパールと日本の季節感とか温度変化が違うんだよね。
    カ 夏と冬の服はあるんですけど、春はあまり服の種類がなくて。温度も1日で違う。
    や そうそう。だから、日本の季節に合わせた服装が理解しにくかったんやんな。夏場に、入居者様のお風呂上がりで冬物を着せてて「ちょっと、こんなの着せたら汗かくよ~」って言ったら驚かれたこともあったね。あと、日本人としては8時間働いたら休憩は1回って当たり前だと思っていても、ネパールは食事時間を5~6回に分けてちょこちょこ食べる文化だから、来た子たちから「1回の休憩では無理です」って言われてびっくりしたこともあって。でもすごく勉強になったから、後に続く外国人材の子たちの対応はスムーズになりましたね。

     

    「人生の最期」と向き合う覚悟

    や 津の街ではターミナルケア(看取りのケア)をしているので、文化や宗教の違いでマニサさん自身、抵抗があることもあったんですよね。でも、仕事に対してプライドを持ってやってくれているので、施設の中で1番って思うくらい最期までケアを頑張ってくれていると思います。
    カ 今、思い出したら、私はここに来るまでお看取りの人とかその後のことは全然見たことない。入居しているおじいさんおばあさんから「亡くなったらお化けになってまた戻ってくるイメージだよ」って話を聞いていたくらいで、施設に来て初めて入居者さんが亡くなった時はすごい泣いていました。
    や やっぱりマニサさんにとってすごく衝撃的だったんですよね。初めてのお看取りに向き合ってからは、介護の深さとかわからないことをより理解して「もっと勉強しなきゃいけない」「そうしないとその人の人生の最期には立ち会えないんだ」っていうマニサさんの覚悟のようなものを私はひしひしと感じました。
    マニサさんは特に真剣にお看取りの時に向き合ってくれているので、入居者様のご家族には「最期のご様子をマニサさんが見守っていました」ってお伝えするようにしています。ご家族の中には「自分たちがついてあげられなかった分を見守ってくれてありがとう」って泣きながら伝えてくださる方もいて、とてもありがたいです。

     

    家族のように、心を通わせる介護を目指して

    ―おふたりの今後の目標を教えてください。
    や 「心を通わせる介護」ができる職員を増やしたいです。ユニットケアというのは暮らしの継続なんです。「施設に入所した」というよりも「親戚の家が増えた」くらいの身近さを入居者様にもご家族にも感じてもらいたいんですが、コロナ禍を経てまだまだ制限があります。だから、まず私から、ユニットに入るときは「ただいま」、帰るときは本当は違うけど「ちょっと買い物行ってくるわ」って感じで挨拶してて、ここが拠点ですよって入居者様に感じてもらえるようにしているんです。この感じを指導するのはすごく難しいんですけど、マニサさんはよく分かってくれています。
    カ 本当の生活は時間が自由だから、「もう寝る時間だけど、このテレビ見てもらってからでもいいかな」とかあります。
    や そうそう。私が言わなくてもこうやって分かってくれてて、相棒みたいに思います。

    カ 私は、いっぱい勉強したことを外国人材の指導員みたいに次の人にあげたいと思います。でも、指導する時、自分が間違ってたら相手はそのまま知っちゃうから、いっぱい調べたり、私を指導してた時のリーダーを思い出したりしています。私もスキルアップをどんどんして、入居者さんを自分の家族のように丁寧にお世話したいです。
    ―ご家族にお礼を言っていただけるほど、寄り添うことはできているように思いますが・・・。
    カ うーん、まだまだです。自分のスキルだともうちょっと上げないといけない。まだまだだから「ユニットケアどうしていきたい」ってそんなにイメージできてない気がします。
    や 本当にマニサさんは成長すればするほど謙虚さが増しているんですよ。学生時代も、学校で他の施設に実習に行ってくると「もっとできていると思っていた・・・」って感じで、どんどん謙虚になって。もちろん、その分どんどん良くなっていってるよ。
    カ ありがとうございます。
    や マニサさんがいてくれると働きやすいんです。臨機応変に判断もできるし、心強くてありがたいです。

     

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